【265号】君との一瞬のきらめき 令和070523
君との一瞬のきらめき
パート2
第1話:『雨の日の誘惑』
ストーリー
雨の図書室で、陽翔(ひなた)は図書委員の涼(りょう)と二人きり。濡れた制服が陽翔の肌に張り付き、涼の視線が彼の鎖骨をなぞる。「…濡れてると、ちょっと透けてるな」と涼が囁き、陽翔の頬が熱くなる。本を手に持つ涼の指が、陽翔の手に触れ、静かな図書室に二人の息遣いだけが響く。陽翔が「涼の声、なんか…ドキッとする」と呟くと、涼は目を細め、そっと陽翔の髪に触れる。「雨、止むまでここにいるか?」と涼の低音が響き、陽翔はうなずきながら心臓の高鳴りを抑えられない。雨音の中、二人は本棚の影で肩を寄せ合い、互いの温もりを感じる。
第2話:『星空の吐息』
ストーリー
天文部の奏(かなで)は、屋上で星を見ながら転校生の葵(あおい)と過ごす。夜風に揺れる奏の金髪が葵の頬に触れ、葵が「…近いな」と囁く。奏は無邪気に笑い、「星より君の目の方がキラキラしてるよ」と言う。葵の指が奏の手にそっと重なり、冷たい夜空の下で二人の体温が交錯する。奏が「寒くない?」と聞くと、葵は奏の腰に軽く手を回し、「こうしてれば、暖かい」と低く答える。星座を指す奏の腕を葵がそっと握り、二人は星空の下で唇が触れそうな距離で言葉を交わす。
第3話:『カフェの秘密の距離』
ストーリー
喫茶店で働く直樹(なおき)は、常連の大学生・怜(れい)の視線にいつもドキドキする。ある日、怜がカウンターに近づき、「直樹の指、細くてきれいだね」と囁きながら、コーヒーカップを渡す手に触れる。直樹の耳まで赤くなり、怜は「そんな顔されると、もっと近づきたくなる」と笑う。閉店後、二人きりの店内で、怜が直樹のエプロンの紐を直すふりをして肩に触れ、「君、こんな距離でも平気?」と試すように言う。直樹は「…怜さんなら、平気」と呟き、二人はカウンター越しに顔を近づけ、息が触れ合う距離で微笑む。
第4話:『桜の花びらの誘い』
ストーリー
桜の公園で、写真部の悠斗(ゆうと)は陸上部の颯(はやて)をカメラに収める。颯の汗で光る首筋に桜の花びらが落ち、悠斗が「…ちょっと、動かないで」と言いながら、そっと花びらを取る。指が颯の肌に触れ、颯が「悠斗の手、冷たいな」と囁く。二人は桜の木の下で向き合い、颯が「もっと近くで撮ってみろよ」と笑いながら悠斗の腕を引く。悠斗のカメラが落ちそうになり、颯が支える形で二人の顔が近づく。「…心臓、うるさいな」と颯が言うと、悠斗は「それ、俺のせい?」と笑い、二人は花びらの中で見つめ合う。
第5話:『雪の夜の温もり』
ストーリー
雪の降る放課後、美術室で和真(かずま)は冬馬(とうま)と絵を描く。冬馬が「寒いな」と言いながら和真の隣に座り、肩が触れ合う。「和真の手、絵を描く時、すげえ綺麗」と冬馬が囁き、和真の手首をそっと握る。和真の頬が赤くなり、「…そんなこと言うなよ」と呟くが、冬馬は「じゃあ、マフラー貸してやる」と自分のマフラーを和真の首に巻き、顔を近づける。雪が降る窓の外を眺めながら、冬馬が「君の隣、あったかいな」と言うと、和真は「…冬馬のせいで、熱いよ」と囁き、二人は雪の夜に寄り添う。