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【821号】1月11日今日は何の日 令和080111

1月11日今日は何の日日曜日もご安全に。天気にも御用心。新年の冷たい風が頰を撫でる1月11日、街角に福だるまの赤が鮮やかだ。群馬・伊勢崎の本町通りでは「いせさき初市」が賑わい、1887年から続くだるま市が今も息づく。巨大な上州焼き饅が炭火で焼かれ、甘い香りが漂う中、人々は新年の幸を買い求める。一方、古い商家では静かに蔵の扉が開かれる「蔵開き」。江戸時代、大名が米蔵を開いた故事を思い起こし、商売繁盛を祈る。鏡餅を木槌で割る「鏡開き」の音が響き、年神様の力を分けてもらった餅が雑煮となり、家族の輪を温かくする。京都では早くも4日に済ませる家もあるという。遠く戦国の記憶を辿れば、上杉謙信が敵・武田信玄へ塩を送ったという逸話が「塩の日」の由来。「弓箭の争い、米塩にあらず」との義侠心が、今に語り継がれる。そして、現代のささやかな喜び。アスパラガスビスケットの細長い姿が、この日を記念日に変えた。カリッとした塩味の一本を噛めば、昔と今が優しくつながる。1月11日は、そんな日本の心意気が交差する、静かで温かな一日である。