【1273号】BOY&BOYISH設定~BOY&BOYISH、1年生部員入部 令和080917

BOY&BOYISH、1年生部員入部

新入部員プロフィール




高橋 蓮(たかはし れん)

18歳。海老楽大学1年生。写真では左側のスラックス姿。

落ち着いた雰囲気で、几帳面。人前で目立つのは少し苦手ですが、一度やると決めたことは最後までやり抜くタイプです。高校時代は放送委員会に所属しており、司会や音響にも多少の経験があります。

BOY&BOYISHでは、特に陽太の「派手にしゃべらなくても、ステージに立つと存在感があるところ」に憧れていました。

自己紹介

「高橋蓮です。1年生です。
BOY&BOYISHを最初に見たのは、海老楽テレビの地域イベント特集でした。
陽太先輩がステージで前に出ると、派手なことをしていなくても空気が変わるのがすごいと思いました。
僕は人前に出るのが得意ではありません。でも、ここなら少しずつ変われる気がして入部しました。
音響や司会も手伝えます。よろしくお願いします。」


水野 悠真(みずの ゆうま)

18歳。海老楽大学1年生。写真では右側のプリーツスカート姿。

明るく好奇心旺盛。ファッションやダンスに興味があり、自分に似合うものなら「男性用」「女性用」という区分をあまり気にしません。

高校時代に地域イベントでリンを見たことがあり、堂々とスカート姿で踊る姿に衝撃を受けました。

「自分も、好きな格好で人前に立ってみたい」

それが海老楽大学を志望する理由の一つになっています。

自己紹介

「水野悠真です。1年です。
僕はリン先輩を見て、この大学に入りたいと思いました。
最初に見たときは、スカート姿よりも、リン先輩がすごく楽しそうに踊っていたことのほうが印象に残りました。
“自分が好きな格好で、好きなことをやっていいんだ”って思えたんです。
僕もダンスに挑戦したいです。あと、衣裳も好きなので彩花先輩やカイル先輩からいろいろ学びたいです!」


物語

「後輩がやってきた日」

海老楽大学の新学期。

地域活動部の部室では、彩花が新入生歓迎用のチラシを整理していました。

カイルはホワイトボードに、

「新入部員歓迎」

と書いています。

陽太は机で資料を読んでいました。

リンは衣裳ラックを整理中。

そこへ、扉をノックする音。

「失礼します」

入ってきたのは二人の男子学生でした。

一人は紺のジャケットにスラックス。

もう一人は同じ紺系のジャケットにプリーツスカート。

リンが一瞬、手を止めます。

「……え?」

スカート姿の新入生、水野悠真は少し緊張しながら頭を下げました。

「1年の水野悠真です。入部希望です」

隣の高橋蓮も続きます。

「高橋蓮です。よろしくお願いします」

彩花は一瞬二人を見て、それから笑顔になりました。

「ようこそ、地域活動部へ」


「BOY&BOYISHを見て入りました」

入部理由を尋ねると、蓮は陽太を見ました。

「陽太先輩を見て、自分も人前に立てるようになりたいと思いました」

陽太は少し驚きます。

「俺?」

「はい」

陽太は少し困ったように笑いました。

「そんな参考になるかな」

横からリンが、

「なるよ。本人が気づいてないだけ」

と言います。

今度は悠真がリンを見ました。

「僕はリン先輩です」

リン。

「やっぱり?」

「はい」

「スカート?」

悠真は首を横に振りました。

「それだけじゃないです」

リンの表情が変わります。

悠真は続けました。

「リン先輩が、楽しそうだったからです」

その言葉に、リンは少し黙りました。


リン、昔の自分を思い出す

リンは、初めてスカート衣裳を着たころを思い出しました。

周囲の視線を気にしていた自分。

家族に理由を説明した自分。

ターンするたびに少しずつ自信を持っていった自分。

そして今。

目の前に、自分を見てスカートを選んだ後輩がいる。

リンは少し照れながら言いました。

「似合ってるよ」

悠真の表情が一気に明るくなります。

「ありがとうございます!」

陽太が小声で、

「リン、先輩っぽくなったな」

「何それ」

「そのまま」


カイルのチェック

カイルはさっそく二人を立たせました。

「蓮は姿勢がいいね」

「ありがとうございます」

「悠真は脚の動きが軽い」

悠真。

「ダンス少しやってました」

カイルの目が輝きます。

彩花がそれを見て、

「カイル、その顔するとまた何か考えてるでしょ」

「まだ何も」

「絶対考えてる」

その日のうちに、カイルのノートには、

「1年生企画」

という新しいページが作られていました。


陽太から蓮へ

練習後。

蓮は陽太に相談しました。

「僕、人前だと固くなるんです」

陽太は少し考えます。

「俺も最初そうだったよ」

蓮が驚きます。

「本当ですか?」

「テレビの初ロケとか、歩き方おかしいってリンに言われた」

少し離れたところからリン。

「ロボットみたいだった」

陽太。

「聞こえてる」

蓮が笑います。

陽太は続けました。

「上手く見せようとするより、まず普通にやればいいと思う」

蓮はその言葉を覚えておくことにしました。


リンから悠真へ

一方、悠真はリンと鏡の前にいました。

「スカートでターンするときって、何を気をつけますか?」

「裾じゃなくて、軸」

「軸?」

「スカートをきれいに見せようとすると失敗する。ちゃんと回れば、スカートは勝手についてくる」

悠真は一度回ります。

少しふらつく。

リン。

「もう一回」

二度目。

少し安定。

「いいね」

悠真はうれしそうに笑いました。

リンは思います。

昔、自分が誰かに教えてもらう側だった。

今は、自分が教える側になった。

それが少し不思議でした。


彩花のブログ

その日の夜。

彩花は地域活動部の公式ブログを更新しました。

タイトルは、

「新しい二人がやってきました」

そこには、こう書かれていました。

BOY&BOYISHを見て、海老楽大学に来てくれた1年生が入部しました。

陽太とリンが誰かに憧れて始めたわけではなかったように、
この二人も、いずれ先輩たちとは違う自分たちのスタイルを見つけてほしいと思います。

真似から始まってもいい。

でも最後には、自分の形になる。

それが地域活動部です。

カイルは記事を読んで言いました。

「いいね」

彩花。

「でしょ?」


四人から六人へ

最初は、

陽太。
リン。
彩花。
カイル。

たった四人だった地域活動部。

そこに、

高橋蓮。
水野悠真。

二人の新しい名前が加わりました。

BOY&BOYISHに憧れて入ってきた後輩たち。

でも陽太もリンも、自分たちと同じものになってほしいとは思っていません。

陽太は蓮に。

リンは悠真に。

それぞれ同じことを言います。

「自分のやり方を見つければいいよ。」

こうして海老楽大学地域活動部は、四人から六人へ。

新しい世代が動き始めました。

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