【1420号】PDR-80 / BMP-VAULT システム解説書 令和081010

PDR-80 / BMP-VAULT システム解説書




1. アプリケーションの紹介

「PDR-80 / BMP-VAULT」は、外部に見られたくない機密画像やセンシティブな生成画像を、「画像としての痕跡を100%消し去り、無意味な全角テキストとして保管・偽装する」ためのクライアント完結型ステルス保管庫(Vault)ツールです。
  • 完全ローカル処理(ゼロ送信): サーバーへのアップロードは一切行わず、すべての圧縮・暗号化・復元処理がブラウザ(JavaScript)内部で完結します。
  • サムネイル・画像AIスキャンの無力化: クラウドストレージ(Google DriveやOneDriveなど)やOSの自動インデックススキャンは「テキストファイル(.txt)」として扱うため、サムネイルプレビューやセンシティブ判定を完全にすり抜けます。
  • Windows環境での絶対的な安全性: 絵文字で起きがちなサロゲートペア問題やHTML実体参照化(&#...; 化)を排除し、Windowsのメモ帳やクリップボードで絶対に文字化けしないUnicode BMP(基本多言語面)の全角256文字を採用しています。

2. 使い方ガイド

【暗号化・テキスト保管の流れ】
  1. HTMLファイルを開く
  2. お使いのブラウザ(Chrome、Edgeなど)で本HTMLファイルを直接開きます。
  3. 画像を読み込む
  4. ドロップゾーンをクリックして、保管したい写真・画像(JPEG/PNG/WebP)を選択します。
  5. 設定を行う
  6. 暗号キー(PAT): 任意の6桁数値(例: 742910)を入力します。※復元時に必須となるため控えておいてください。
  7. 圧縮品質: 目的に応じて選択します(通常は「高品質 0.85」推奨)。
  8. 「独自圧縮 & 全角テキスト暗号化」をクリック
  9. 処理が完了すると、テキストエリアに膨大な「ひらがな・カタカナ・全角記号」の羅列が出力されます。
  10. 保存・退避
  11. 「floppy disk テキストファイル保存 (.txt)」を押して、.txt ファイルとして保存します(またはコピーしてメモ帳等にペースト)。
  12. 元の画像ファイルをローカルや端末から削除すれば、偽装保管の完了です。
【復元・再表示の流れ】
  1. テキストを読み込む
  2. 保存してあった .txt ファイルの中身をコピーし、本ツールの「暗号化テキスト」入力欄に貼り付けます。
  3. 暗号キーを入力
  4. 暗号化時に設定した6桁のPATキーを入力します。
  5. 「テキストから標準JPEGへ完全復元」をクリック
  6. 一瞬でキー照合、Deflate展開、JPEGヘッダの再構築が行われ、プレビュー欄に元の写真がそのまま復活します。
  7. 「JPEGダウンロード」を押せば、通常の .jpg ファイルとしていつでも取り出せます。

3. システム設計と技術仕様







本システムは、「画質・ピクセル数の維持」と「極小サイズでのテキスト迷彩」を両立するために4層のパイプラインで構築されています。
[入力画像 (JPEG/PNG)]
   │
   ▼ ① メタデータ除去 & 画素サイズ維持(Canvas API)
[純粋JPEGバイナリ]
   │
   ▼ ② 独自コンテナ化 & Deflate-raw圧縮(CompressionStream)
[PDRJ 独自バイナリ (先頭8バイト独自ヘッダ + 圧縮ペイロード)]
   │
   ▼ ③ PATキーによるストリーム暗号化(線形合同法 PRNG + XOR)
[暗号化バイト列 (0〜255)]
   │
   ▼ ④ BMP領域・全角256文字マッピング(1バイト = 全角1文字)
[暗号テキスト (.txt) 出力]
① メタデータ(Exif)の完全ストリップ
スマホ撮影の写真に含まれるGPS位置情報、カメラ機種名、撮影日時、埋め込みサムネイル画像をCanvas描画処理によって完全に破棄。解像度(縦横ピクセル寸法)は1ピクセルも変えずに純粋な画像成分のみを抽出します。
② 独自フォーマット「PDRJ」+ Deflate圧縮
画像先頭の標準識別子(0xFFD8)を取り去り、独自のマジックナンバー PDRJ(0x50, 0x44, 0x52, 0x4A)と画像寸法(幅・高さ各16bit)を格納した8バイトの独自ヘッダを付与。後続のバイナリ本体をブラウザ標準の CompressionStream('deflate-raw') で強力に圧縮します。これにより、OSやビュアーからは「破損した未知のバイナリ」に見えるようになります。
③ PATキーによるXORストリーム暗号
入力された6桁の数値をシード値(Seed)とし、線形合同法(LCG: Linear Congruential Generator)によって疑似乱数列を生成。バイト単位で排他的論理和(XOR)を施します。
  • 鍵が1桁でも異なれば、ヘッダ検証(PDRJ)で弾かれ、復号処理は停止します。
④ Windowsセーフな全角256文字テーブル
従来の絵文字エンコードでは、Windowsのメモ帳やWebフォーム貼り付け時にサロゲートペアの分割や &#128512といった実体参照化が起きる弱点がありました。 本システムでは、Unicode BMP(基本多言語面)に属する全角カタカナ・ひらがな・全角英数・全角記号から厳選した256文字の配列を使用。
  • 1バイト(0〜255) ↔ 全角1文字 が1対1で完全固定マッピングされます。
  • テキストエディタの改行や文字コード変換(UTF-8等)を跨いでもバイト境界が崩れず、強固な耐障害性を持ちます。

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