【344号】新聞部長 山下慎一郎~抜擢(Gemini要約) 令和070614

関連:【339号】新聞部長 山下慎一郎~抜擢 令和070612
登場人物一覧
山下 慎一郎(やました しんいちろう): 本作品の主人公。中学時代にいじめに遭うが、友人たちの支えで立ち直り、高校で新聞部に入部し、部長となる。父は新聞記者、母は市役所勤務。柔道経験あり。
川野 忠(かわの ただし): 慎一郎の幼なじみで親友。活発でおどけた性格。野球が得意で、東高野球部に入部するも、後に新聞部へ移籍。カメラが趣味。
若野 美佐子(わかの みさこ): 慎一郎の幼なじみで親友。陸上部に所属していたが、膝を痛め新聞部に入部。壁新聞作りが得意。
真田 孝浩(さなだ たかひろ): 慎一郎の幼なじみで親友。中学時代に慎一郎がいじめられているところを助ける。バスケットボール部所属。
和田 浩太(わだ こうた): 慎一郎の中学時代からの友人。柔道部所属で、慎一郎に柔道を教える。
加藤(かとう): 慎一郎の中学時代の同級生で、いじめの首謀者の一人。
山本(やまもと): 慎一郎の中学時代の同級生で、いじめの首謀者の一人。
山下 徹(やました とおる): 慎一郎の父。新聞記者。東高野球部OBで投手。カメラとアマチュア無線が趣味。
山下 静子(やました しずこ): 慎一郎の母。市役所勤務。東高テニス部OB。
増田 豪(ますだ たけし): 東高1年1組の担任教師。現代文・古典担当。新聞部の顧問。
林 真一(はやし しんいち): 東高新聞部員(1年生)。南中学出身。正真寺の次男。
田中 利幸(たなか としゆき): 東高新聞部員(1年生)。南中学出身。林の親友。
沢村 加代(さわむら かよ): 東高新聞部部長(3年生)。的確に物事をこなす。
竹本 翔太(たけもと しょうた): 東高新聞部副部長(3年生)。眼鏡をかけた穏やかな男子生徒。お好み焼きが好物。
岡 祐子(おか ゆうこ): 東高新聞部員(3年生)。写真担当で、プロ並みの腕前を持つ。
油木 裕二(あぶらぎ ゆうじ): 東高新聞部員(3年生)。記事と新聞作りを担当。
稲佐 春代(いなさ はるよ): 東高新聞部員(3年生)。運動部を中心に取材し、格闘技が好き。
若葉 良輔(わかば りょうすけ): 東高新聞部員(2年生)。パソコンでの記事作成と新聞レイアウトを担当。
大橋 恵(おおはし めぐみ): 東高新聞部員(2年生)。写真担当。活発な性格。
三原 啓介(みはら けいすけ): 東高新聞部員(2年生)。写真担当。物静かな性格。
浦上 薫(うらかみ かおる): 東高新聞部員(2年生)。記事担当と壁新聞を担当。
松山 浩輔(まつやま こうすけ): 東高新聞部員(2年生)。記事作成を担当し、文章が非常にうまい。
桜田 良枝(さくらだ よしえ): 東高新聞部員(1年生)。美佐子の友人。壁新聞作りが得意。
佐野 静(さの しず): 東高新聞部員(1年生)。美佐子の友人。壁新聞作りが得意。
松山 沙織(まつやま さおり): 東高新聞部員(1年生)。部活動紹介を見て入部。
浜中 浩二(はまなか こうじ): 東高新聞部員(1年生)。架空新聞作りが得意。公共交通機関に興味がある。
村井 貴幸(むらい たかゆき): 東高柔道部主将(3年生)。強化選手候補。
松村 太三(まつむら たいぞう): 東高保健体育教師で柔道部監督。
大村 綾乃(おおむら あやの): 東高柔道部女子部主将(3年生)。部の副主将も兼ねる。
高島 肇(たかしま はじめ): 東高柔道部員(1年生)。体が大きい。
大浦 克之(おおうら かつゆき): 東高保健体育教師で野球部監督。西高野球部OB。
丸山 悟(まるやま さとる): 東高野球部主将(3年生)。
伊良林 義徳(いらばやし よしのり): 東高野球部員(3年生)。投手。
城栄 哲哉(じょうえい てつや): 東高野球部員(3年生)。足が速い。
岩川 治(いわかわ おさむ): 東高野球部員(3年生)。
城山 裕二(しろやま ゆうじ): 東高応援部部長。
白鳥 和代(しらとり かずよ): 東高吹奏楽部部長。
住吉 洋二(すみよし ようじ): 東高野球部OB。慎一郎と体格が似ており、甲子園に出場した投手。
川口 徹(かわぐち とおる): 東高野球部員(1年生)。慎一郎、忠の友人。
三芳 治雄(みよし はるお): 東高野球部員(1年生)。忠の友人。
各章のあらすじ
序章 合格発表
山下慎一郎の高校受験合格発表当日。親友の忠、美佐子、孝浩、和田とともに、東高の合格発表を見に行く。慎一郎は中学時代にいじめに遭っていたが、友人たちの支えで立ち直っていた。全員が無事合格し、慎一郎は高校生活への希望を抱く。
第一章 入学式
東高の入学式。慎一郎は憧れの制服に身を包み、友人たちと登校する。クラス発表では、慎一郎と美佐子が同じクラスになり、忠、孝浩、和田は別のクラスになる。増田先生との出会いや、新聞部顧問の先生との会話を通じて、慎一郎は高校生活への期待を膨らませる。
第二章 入部
慎一郎は新聞部への入部を決意する。柔道部への入部も検討していたが、父の仕事や美佐子の影響で新聞部を選んだ。新聞部では、部長の沢村、副部長の竹本、そして新しい仲間たちと出会い、活動を通して交流を深めていく。慎一郎は柔道部での体験取材という形で、新聞部の活動と両立させることを許可される。
第三章 初めての取材
実力テストの後、慎一郎は柔道部での初めての「体験取材」に臨む。柔道部主将の村井との練習で、中学時代のいじめの記憶と、自身の体格への劣等感から感情的になり、村井を投げ飛ばしてしまう。しかし、松村先生の指導と村井の理解により、和解し、信頼関係を築く。この出来事を記事にし、初の新聞発行を経験する。
第四章 忠入部
慎一郎が新聞部で充実した高校生活を送る一方、親友の忠が野球部で問題を抱えていることに気づく。忠は野球部の先輩から「喫煙を密告した」と疑われ、いじめに遭っていた。慎一郎は忠を助けるため、現場に駆けつけ、先輩たちと対峙する。この騒動をきっかけに、忠は野球部を退部し、新聞部へ入部する。
第五章 ささいな言葉
慎一郎は若葉への何気ない一言で、若葉を傷つけてしまう。これが原因で二年生部員が慎一郎を無視する「いじめ」を画策する。二年生によって慎一郎への悪意ある記事が書かれ、慎一郎は精神的に追い詰められる。しかし、増田先生、村井、そして部長の沢村や副部長の竹本たちの介入により、誤解が解け、二年生との関係も修復される。
新聞部の編集会議で、新聞の発行回数を増やすことや、読んでもらうための新しい企画が話し合われる。慎一郎は野球部での「三球勝負」の体験取材を提案し、野球部監督の大浦や部員たち、そして応援部や吹奏楽部も巻き込んだ大規模な企画となる。この企画を通じて、新聞部全体の結束力が高まる。
第七章 三球勝負
いよいよ「三球勝負」の取材当日。慎一郎は憧れの住吉先輩のユニフォームを借りて打席に立つ。伊良林投手との真剣勝負は、緊迫感あふれる展開となる。この取材は、伊良林投手の自信を取り戻すきっかけとなり、野球部と新聞部の距離を縮める。忠も野球部への「体験取材」という形で復帰し、新聞部として野球部を応援していくことになる。
第八章 自分らしく
三球勝負の成功により、慎一郎の書いた記事は大きな反響を呼ぶ。沢村と竹本は、慎一郎に次期部長を託すことを決める。一年生である慎一郎の部長就任は異例のことだったが、彼の人間性と行動力が評価された結果だった。慎一郎は、仲間たちの支えと期待に応えるため、「自分らしく」新聞部の部長を務めていくことを決意する。