【1294号】BOY&BOYISH 4、中学校バスケットボール部の月1指導へ 令和080920

 


BOY&BOYISH 4、中学校バスケットボール部の月1指導へ

ステージの次は、体育館

BOY&BOYISH 4が地域活動を続ける中で、今度は海老楽市内の中学校から新しい相談が届きました。

内容は、男子バスケットボール部の月1回の練習指導

毎週ではありません。
日曜日に月1回。

顧問の先生からは、

「技術だけではなく、体の使い方やチームワークも教えてほしい」

という希望がありました。

これまでサッカー部との交流で、四人の身体能力の高さは大学内でも知られるようになっていました。

ダンスで鍛えた体幹。

ステージで培った瞬発力。

四人で呼吸を合わせる感覚。

そして地域活動で身につけた、人に合わせて話す力。

それらが、バスケットボール指導にも使えるのではないか。

そう考えた中学校から、正式に依頼が来たのでした。


最初の反応

部室で依頼書を読んだ悠真が、まず言いました。

「バスケ?」

蓮。

「サッカーの次はバスケですか」

リンは少し楽しそうです。

「やってみたい」

陽太も、

「月1なら、学業とも両立できそう」

と現実的に考えます。

彩花はすぐに、

「日曜日固定なら広報予定も組みやすい」

とメモ。

カイルはしばらく考えたあと、

「指導っていうより、一緒に練習する形がいいね」

と言いました。

上から教えるのではなく、

一緒に動きながら、自然にコツを伝える。

これが四人らしいやり方でした。




初回の日曜日

午前9時。

海老楽市立中学校の体育館。

四人は大学のトレーニングウェア姿で到着しました。

ステージ衣裳ではありません。

体育館シューズ。

ジャージ。

タオル。

水筒。

完全にスポーツモードです。

中学生たちは、最初少しざわつきました。

「BOY&BOYISH 4だ」

「テレビ出てる人たちだよね?」

「本当にバスケできるの?」

その声は、四人にも聞こえていました。

リンが悠真に小声で、

「言われてるよ」

悠真。

「聞こえてます」

陽太。

「じゃあ、やれば分かる」



まずは基礎から

最初に四人がやったのは、派手なプレーではありませんでした。

ストレッチ。

フットワーク。

サイドステップ。

ジャンプ。

着地。

切り返し。

陽太は特に着地を丁寧に見ます。

「高く跳ぶより、ちゃんと止まれるほうが大事」

中学生の一人が聞きます。

「ダンスでも同じですか?」

陽太。

「かなり同じ」

リンはターンと方向転換を担当。

「足だけで曲がるんじゃなくて、体ごと向きを変える」

実際にやって見せます。

中学生たち。

「速っ」

悠真が横で笑います。

「リン先輩、こういうとき見せつけますよね」

リン。

「見本です」


蓮はパスを見る

蓮が担当したのはパス練習。

ただ投げるだけではなく、

「相手が今どこを見ているか」

「どの手なら取りやすいか」

まで説明します。

「自分が投げたい場所じゃなくて、相手が取りやすい場所に出す」

蓮らしい考え方でした。

中学生の一人が、

「それって地域活動と似てません?」

と言います。

蓮は少し驚いて、

「確かに」

と笑いました。


悠真はドリブル担当

悠真は細かいステップを生かして、ドリブル練習。

右。

左。

クロス。

一歩下がる。

もう一度前へ。

動きが軽い。

中学生たちはすぐに真似します。

でも、スピードだけ上げようとしてボールを失う子もいました。

悠真は止めます。

「速くする前に、ボールを自分の近くに置いたほうがいいよ」

一人ずつ見ながら、できたときはすぐ褒める。

高校時代のやんちゃな悠真を知る人が見たら、かなり驚く姿でした。


ミニゲーム

基礎練習の後は、四人も入ってミニゲーム。

中学生と大学生を混ぜたチームにします。

最初は遠慮していた中学生たちも、数分すると本気になります。

リンがパス。

悠真が走る。

陽太がリバウンド。

蓮が外からつなぐ。

ところが、四人だけでプレーを完結させません。

必ず中学生にもボールを回す。

ゴール下でフリーの中学生がいれば、陽太は自分で打たずにパス。

悠真も速攻で抜けても、横を走る中学生へ渡す。

カイルが見ていて、

「やっぱり四人らしい」

とつぶやきます。

彩花。

「何が?」

「自分たちだけ目立とうとしないところ」


一人の中学生

練習の途中。

シュートを何度も外して、落ち込んでいる部員がいました。

「俺、全然入らない」

リンが近づきます。

「何回外した?」

「……いっぱい」

「じゃあ、その分打ったってことじゃん」

中学生が少し笑います。

リンは続けました。

「俺もターン失敗しまくったよ。最初からできる人なんていない」

そこへ陽太も来ます。

「次一本だけ狙おう」

もう一本。

外れる。

でも次。

入る。

中学生。

「入った!」

悠真。

「それ!」

蓮。

「今のフォームよかった」

四人が大げさなくらい喜びます。

その子も笑いました。


顧問の先生が驚いたこと

練習終了後。

顧問の先生が四人に言いました。

「皆さん、もっと技術中心になると思っていました」

陽太。

「技術も大事ですけど」

リン。

「楽しくないと続かないので」

蓮。

「一人だけ置いていかれるのも嫌ですし」

悠真。

「できた瞬間が一番楽しいですから」

先生はうなずきました。

「だから中学生がこんなに懐くんですね」


月1回、日曜日

この活動は正式に、

毎月1回、日曜日

の地域活動として継続されることになりました。

毎回テーマを変えます。

ある月は、

フットワークとディフェンス。

次の月は、

パスと連携。

その次は、

シュートとリバウンド。

さらに、

試合中の声かけ。

ミスした後の切り替え。

チームで助け合うこと。

技術だけでなく、考え方も一緒に伝えていきました。


四人も学ぶ

面白かったのは、教える側の四人も成長したことでした。

陽太は、

「人に説明すると、自分の動きも分かる」

と言います。

リン。

「感覚でやってたことを言葉にするの難しいね」

蓮。

「でも勉強になります」

悠真。

「中学生、質問がストレートですよね」

四人にとっても、この月1回は大事な時間になっていきました。




彩花の記事

彩花は地域活動部ブログに、

「体育館の日曜日」

という記事を書きました。

歌わない日もあります。
踊らない日もあります。

今日はバスケットボールでした。

BOY&BOYISH 4が教えたのは、シュートやパスだけではありません。

失敗したら次へ進むこと。
仲間を見ること。
一人で全部やろうとしないこと。

それはたぶん、ステージでも地域活動でも同じです。


カイルの考え

カイルはこの活動を見て、また少しだけ方針を広げました。

「四人は、何かを見せるだけのユニットじゃなくて、誰かと一緒にやるユニットになってきたね」

確かにそうでした。

小学校では挨拶。

中学校ではバスケットボール。

商店街では交流。

ステージでは歌とダンス。

BOY&BOYISH 4の活動は、どんどん形を変えていました。

でも中心にあるものは変わりません。

地域の中に入って、一緒にやる。

それが四人のやり方でした。

そして毎月一度の日曜日。

中学校の体育館には、

「おはようございます!」

という中学生たちの声と、

四人の笑い声、

そしてバスケットボールが床を叩く音が響くようになったのでした。

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